菅原洋平著、すぐやる!行動力を高める科学的な方法を読んで、すぐ行動できるようになる?

本のレビュー

菅原洋平さんの著書、すぐやる!行動力を高める科学的な方法を読みました。

すぐやる、先延ばしにしない、行動力を上げる、などこの手の本は今まで何冊も読んできましたが、精神論とか根拠のない作者の体験談がほとんどで、これらの本を読んでも、何も変わることはありませんでした。

しかし本書はタイトルにもある通り、すぐやるための科学的な方法について書かれていて、はじめにの章でも「すぐやらない原因は性格や、やる気ではなく、脳の問題」と断言されています。

やるべきことがすぐにできないのは、脳の使い方に原因があることを科学的根拠と最新の脳科学から読み解いた、今までにない画期的な内容の本です。

何ごとにおいても先延ばししてしまうダメ人間な私も、この本を読んですぐやる人間になることができるのでしょうか?

本の構成

本の構成は、

はじめに、序章、第1章~8章、おわりに、となっています。

序章と第1~8章までの表題は以下の通り。

序章.すぐやる人に共通するたった1つの習慣とは?
第1章.やるべきことにすぐ手をつけるコツ
第2章.ひとつのことを終えたあと、次にスムーズに取りかかるには?
第3章.すぐやる集団、すぐやらない集団・・・すぐやらないは伝染する?
第4章.脳が勝手にやる気になる言葉の使い方
第5章.やればできるという言葉でかえって本気が出せなくあっていた?!
第6章.すぐやるスイッチをすぐ入れる簡単な方法
第7章.行動力が劇的に上げる触る力活用法
第8章.なんとなくいつもネガティブの原因は脳の慢性疲労にありました

第1章から第8章までで、やるべきことにすぐに取りかかる8つの切り口を、著者の患者さんの例などをあげて具体的に紹介してくれています。

本を読んだ率直な感想

本書は「すぐやる」「行動力を上げる」ための方法を、脳科学的根拠に基づいて書かれているので、これさえ読めば私も何事も先延ばしにせず、すぐにやるようになるのかと期待していたんですが、結論から言うと、そんな簡単ではない、です。

本書で著者も言っているんですが、この本を読んで気になったことをひとつだけ試してみて、実際に試していく中で「あ、こういうことかな?」という実感が得られ、それを繰り返していくことで、前より余裕をもって生活できているかも、と思えるように変わっていくはず、と。

つまりこの本を読んですぐに変わることはできない、です。

著者が言うには、脳を変え、そして行動を変えるための効率のいい方法はスモールステップで、一気に変えようとはせずに少しずつでいいから確実にレベルを上げていくことなんだとか。

実際に著者の患者さんの例を交えて具体的な方法が紹介されているんですが、その患者さんもすぐに変われた人はいません。

例えば、朝起きれなくて毎日のように会社に遅刻していたEさんの話では、診察を受けて具体的なアドバイスをもらって1か月後に外来に来た段階で、時間に間に合うように起きれたのはたったの1日だけ。

その後、2日3日と起きられる日が増えていき、最終的にはほとんど毎日遅刻せずに起きることができるようになったそうですが、具体的なアドバイスを受けても、ここまで時間がかかるんですね。

また、本書は脳科学的根拠に基づいて書かれているため、脳の仕組みについて詳しく解説されているんですが、この話がちょっと難しくて、なかなか頭に入ってきません。

難しい単語が使われていることも多く、まず解説を理解することが難しい章もあります。

そのため、8つの章で8つの切り口を紹介してくれていますが、内容をきちんと理解できていないと、その方法を実践することができないんですよね。

脳科学の説明をされて「へぇ、そうなんだ」と理解はできても、じゃあそれを自分の場合に置き換えたときに、具体的にどのように生活に取り入れて実践したらいいかがわかりません。

ただ、雑学本として読むだけならすごく面白い本だと思います。

でも脳科学を知った上で、そこから行動力を高める科学的な方法を知りたいので、もう少し具体的な説明が欲しいところです。何ていうか、かゆいところに手が届いてない!

とは言え、8章すべてが実践できないわけではなく、これならできそう、ということもいくつかあったので、できることから生活に取り入れてみようと思います。

まだまだしばらくはダメ人間のままです。

 

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